今回はライブ配信サービスで有名な『SHOWROOM』のビジネスモデルについて解説していきたいと思います。
↓動画でも解説しているのでこちらも是非ご覧ください。
SHOWROOMとは?
そもそも「SHOWROOMについて知らない」という方は是非以下をご参照ください。
『SHOWROOM』というのはネット上で誰でもライブ配信・視聴ができるサービスです。
SHOWROOMのライブ配信は、仮想のライブ会場のような空間で行われます。
その空間には、視聴者の分身であるアバターが観客のように並ぶことになるんですね。
そこで視聴者は、ライブ配信者にコメントやギフトといった投げ銭を送ることが可能で
自分の好きな配信者から、お礼や応答がもらえる可能性が上がる。
という設計になっています。
この配信者と視聴者のコミュニケーションが『SHOWROOM』の醍醐味でもあるわけです。
ビジネスモデル解説
ではここからはSHOWROOMのビジネスモデルを解説していきたいと思います。
まずは運営会社やSHOWROOMがどのようにして収益をあげているのかを見ていきましょう。
会社・事業の関係
運営会社はSHOWROOM株式会社です。
もともとSHOWROOMは株式会社ディー・エヌ・エーが運営していたサービスなのですが、事業の盛り上がり等で分割会社を作り、SHOWROOM株式会社が運営するようになりました。
SHOWROOM株式会社がSHOWROOMの運営を行い、SHOWROOMで得た収益を売り上げとしているわけですね。
SHOWROOMの収益
ではSHOWROOMはどのようにして収益を得ているのかを説明していきます。
SHOWROOMでは視聴者が購入するギフト(投げ銭)によって収益を得ています。
※ギフトは数円~1万円程度まである
ここで疑問に思うのは視聴者はなぜギフトを購入するのか?
ということ。
その理由はライブ配信者と視聴者が密なコミュニケーションをとるためにギフトが一役買ってくれるからです。
ライブ配信中にギフトを送ると仮想ライブ会場の目立った位置に自分がいけるようになるシステムがあり、そのことによりコメントが配信者に拾ってもらいやすくなったり、お礼がもらえるんですね。
この仕組みがよーくできていて、SHOWROOMはめちゃくちゃ人気があるというわけです。
ライブ配信者の収益
もちろんライブ配信者も収益がもらえます。
ライブ配信者は、自分が配信したライブで得たギフトの数によって収益が変わってきます。
ようはギフトをたくさん貰えれば貰えるほど収益が上がっていくわけですね。
ただもらったギフトがそのまま換金されるというわけではありません。
ライブ配信者は『公式』と『アマチュア』の2パターンあります。
公式ライブ配信者の場合は、オーガナイザー(事務所)が分配金という形で収益を与えます。
アマチュアのライブ配信者の場合は、SHOWROOMが分配金を支払う形になっているようです。
分配率としては3割~4割程度だといううわさがあります・・・
まぁ公式のライブ配信者の場合は人気によって分配率も変わってくるんでしょうね。
ビジネスモデル全体像
以上が『SHOWROOM』のビジネスモデルになります。
SHOWROOMは収益の核となっているギフトの仕組みが、とてもよく練られていて感激しました。
ギフトを送ることによってライブ配信者とコミュニケーションができるというのは「AKB48の握手券を買う」という心理と同じような気がします。
しかも仮想のライブ会場で目立つ位置に行けるというのも優れたシステムですね。
ライブ視聴者がいればいるほど「自己承認欲求・自尊心」が満たされる感覚があるはずです。
このようなユーザーの心理状態をうまく利用しているこのビジネスモデルは恐るべし・・・
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