
『ファースト・マン』を観てきました。想像の遥か上空を行く面白さで度肝を抜かれたと同時に、もっと知識を蓄えてからもう一度観に行きたいと思う映画でもありました。
なので今回は映画『ファースト・マン』をより楽しんで観るために、知っておくといい知識を解説していきます。
『ファースト・マン』概要
あらすじ
ファースト・マンは、宇宙飛行士で歴史的英雄としてたたえられている『ニール・アームストロング』個人の半生、またその家族と友人、そして広大で未知の世界『宇宙』を描いた作品です。
ドキュメンタリー映像や宇宙、ロケットが好きな人は絶対に楽しめる映画となっています。しかし万人に進められるかと聞かれたら『Yes』とは言いづらいです。なぜなら『ファースト・マン』は世間一般が考えているような「宇宙飛行士って憧れるしカッコイイ」みたいなイメージ像の映画ではないからです。
終始死と隣り合わせで、一瞬たりとも気の抜けない状況。当時の宇宙飛行士の家族が抱えていた苦悩や思い。などを観客に味わわせるためにシリアスな演出が多いです。『楽しさや喜び』も描かれてはいますが、その背後には常に『死の恐怖』が存在しています。
しかし、それでも出来る限り多くの人に観てもらいたい作品でもあります。膨大な量のリサーチと関係者によって再現された『宇宙船』『船内』『状況』『ミッション中のやりとり』等は他の映画では体感することができないほど素晴らしいです。
映画館が宇宙船シミュレーターに変わるといっても過言ではありません。それほどまでにひきこまれ、息をつく暇もないぐらい手に汗握り、楽しむことができます。
監督

『ファースト・マン』の監督は『セッション』や『ラ・ラ・ランド』を制作した『デイミアン・チャゼル』です。史上最年少でアカデミー監督賞を受賞した、今乗りに乗っている監督でもあります。
脚本
脚本は『ジョシュ・シンガー』です。『ザ・ホワイトハウス』や『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 の脚本を手掛けた人物でもあります。
主演

主演俳優は『ライアン・ゴズリング』。チャゼル監督の前作ラ・ラ・ランドで男性主人公を務めた方です。なので今回のファースト・マンは2度目のタッグ作品といえます。
『ファースト・マン』をより楽しむ為の知識
ここからは史実を知らない人にとっては、ネタバレになりかねない内容が書かれています。『ニール・アームストロング』がどんな偉業を成し遂げたのかを知らない、映画を観るまでは知りたくないという人は読まないことをオススメします。
それ以外の方にとっては、ファースト・マンをより楽める知識となることでしょう。
時代背景
1960年代の実話になります。当時は冷戦真っただ中で、アメリカ合衆国とソビエト連邦は、どちらが宇宙開発で優位に立てるかを常に競っていた(宇宙開発競争)。ファースト・マンはそんな時代の話です。
マーキュリー計画
人間を地球周回軌道上に送り帰還させることを目的とした、アメリカ合衆国最初の有人宇宙飛行計画です。この計画のために選抜された宇宙飛行士達は『マーキュリー・セブン』という名称で呼ばれていました。主人公の『ニール・アームストロング』が宇宙飛行士になる前に行われた作戦でもあります。
参考資料:宇宙情報センター「マーキュリー計画」
:Wikipedia
ジェミニ計画
劇中『ニール・アームストロング』が初めて参加した計画となります。月面着陸の前段階の技術を実験・確立する為の計画です。宇宙での船外活動や宇宙船のランデブー技術を確立しました。
参考資料:Wikipedia
アポロ計画
人類初の月への有人宇宙飛行計画です。そして『ニール・アームストロング』が人類史上初となる月面着陸を成功させた計画でもあります。
参考資料:Wikipedia
実際のアポロ計画を体感できるサイト
The First Men on the Moon : The Apollo 11 Lunar Landing
実際の映像、通信音声を基にして作成されたイーグル号の月面着陸シミュレーターです。当時の状況や雰囲気を味わいたい方は是非覗いてみてください。めちゃくちゃ興奮します。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。もしも本記事で『ファースト・マン』を観たくなったという方がいたら嬉しい限りです。
『ファースト・マン』 は、一般的には知られることのない宇宙飛行士とその家族の苦労、そしてニール・アームストロングという男の生きざまや性格をありありと描いています。そして徹底的に再現された宇宙船内とミッションは、当時の宇宙飛行士たちが味わったであろう過酷な状況を体感させてくれます。
なのでぜひ劇場で観てみてください。

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