『ゼルダ姫の壮絶な人生と苦悩の日々』ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド

ゼルダ姫の壮絶な人生と苦悩の日々

今回はゼルダ姫の視点から観た、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを語っていきたいと思います。ネタバレを多分に含んでおりますのでご注意ください。

内容としては以下のことをお話していきます。

1. ゼルダ姫の生い立ち
2. リンクとの関係性
3. 厄災ガノン復活の絶望感
4. 顔の秘密

1つ1つの項目がボリューミーなので、興味のある所から観ていただければと思います。

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1. ゼルダ姫の生い立ち

ゼルダ姫の生い立ち

ここでは、ゼルダ姫の『誕生~ガノン復活』までの、生い立ちを時系列順に解説していきます。おもにゼルダ姫がどのような環境で育ち、成長してきたのかがわかるかと思います。

ハイラル王国の王女として生まれる

厄災ガノンによりハイラル王国が滅亡させられる100年と少し前。ハイラル王国に王女が生まれました。そして“王家の姫はゼルダと名付ける習わし”により、ゼルダと命名されました。

これがゼルダ姫の誕生です。

ゼルダ姫6歳 母である王妃が亡くなる

ゼルダ姫が6歳の頃、母である王妃が亡くなりました。まだ甘えたい盛りのゼルダ姫にとって、とてもつらい出来事でしたが、葬儀中や父と二人でいる時には決して涙を見せませんでした。この頃からゼルダ姫の芯の強さや気丈な振る舞いが見て取れます。

ゼルダ姫は幼いころから『気高く、つねに国民の模範たれ』と教えこまれているため、健気にその教えを守り続けています。

翌年 7歳から王の命により修行を開始

ゼルダ姫の修業

母の死から約1年後、7歳という幼さで『封印の力』を得るための修行を開始しました。封印の力は、王家の姫が代々持つという、厄災ガノンを封印するための力です。母であり、最大の『師』でもあった王妃からは封印の力について何一つ教えてもらっていないゼルダ姫は、独学で修行を行いました。

修行の傍ら 古代の遺物研究を始める

古代の遺物研究

ゼルダ姫は修行の傍ら、シーカー族が作ったという古代の遺物の研究を始めます。もともとゼルダ姫には学者の素質があったらしく、何をするのが正解かわからない『封印の力』の修行に対して、遺物研究では多くの成果を上げていきます。神獣やガーディアンを研究し、ついには起動させる方法や操る方法を発見しました。

父ハイラル王から遺物研究を禁じられる

父であるハイラル王

修行と遺物研究をこなす日々が続いていましたがある日、『封印の力』を得ることができていない為、父であるハイラル王に、一切の遺物研究を禁止され、修行に励むようにと、『王』として命令されました。

ゼルダ姫は周囲から『できそこないの姫』『役目を果たせない姫』などと陰口をたたかれていたようです。

なのでハイラル王は、父として『ゼルダの好きなようにさせたい』という気持ちと、王として『兵や民衆に不平不満を抱かせず統治しなければいけない』という葛藤の中、ゼルダ姫に命を下したわけです。

最後の希望である『ラネール山 知恵の泉』での禊

最後の希望

ゼルダ姫は17歳の誕生日を迎え、封印の力を得るための最後の希望である、ラネール山の知恵の泉で禊を行いました。しかし封印の力を得ることができず、その帰り道に厄災ガノンが復活してしまいます。

ハイラル王国滅亡

ハイラル王国滅亡

復活した厄災ガノンに神獣とガーディアンが乗っ取られ、ダルケル、リーバル、ウルボザ、ミファーやハイラルの民が死亡。そしてハイラル王国は滅亡します。ゼルダ姫は、リンクと残された民とともにハテノ砦まで逃げ延びます。

“封印の力” 覚醒

封印の力覚醒

ゼルダ姫は、ボロボロになりながらもハテノ砦まで逃げ延びましたが、そこで大量のガーディアンに囲まれてしまいます。そしてゼルダ姫や生き残った民を助けるために、リンクが命を懸けてガーディアンと闘います。しかしついにはリンクまでもが力尽き倒れてしまいました。そんなリンクや民を守るために、ゼルダ姫がガーディアンに立ち向かった時、封印の力が覚醒します。

100年間ガノンの力を封じ続ける

100年間ガノンを封印し続ける

ゼルダ姫は封印の力の覚醒後、リンクを回生の祠に運ばせ、退魔の剣をコログの森で回復させます。そして復活した厄災ガノンの力を、自らの体と共に100年間抑え込みます。リンクの回復を信じて……

ここまではゲーム開始時、以前に起きた出来事です。
プレイヤーはこれらの事情を一切知らない状態でプレイを開始し、世界中に散らばる記憶と記録をひとつひとつ集めて、ハイラル史を紐解いていくわけですね。

2. リンクとの関係性

リンクとの関係性

ここでは主人公リンクとの関係性を語っていきます。出会ったばかりの頃はリンクに懐疑心を抱いていたゼルダ姫が、様々な出来事を通じ、段々とリンクと打ち解けていく様子をみていきましょう。

才能あふれるリンク と 凡庸なゼルダ姫

才能あふれるリンクと凡庸なゼルダ姫

ゼルダ姫の御付きの騎士(護衛)としてリンクが任命されます。リンクは幼いころから類稀な才能を発揮していたので、ハイラル王に選ばれました。


その時のリンクの第一印象をゼルダ姫は日記にこう綴っています。
「無口で何を考えているかわからない」
「才能のない私を蔑んでいるのかも」

このことから察するに、出会った当初はリンクのことをあまり好意的に思っていなかったようですね。なぜなら、リンクは天才騎士と言われていたので、『封印の力』を得ることができないゼルダ姫自身のひ弱さや無力感が強調されてしまったからだと思います。

いうなれば”光”と”陰”のような関係です。
光の存在が強ければ強いだけ、陰はより濃くなっていきますから、ゼルダ姫にとってリンクは、それはもうけむたい存在だったことでしょう。

天才が隣にいたら、誰だって自分自身の不甲斐なさに気づかされますよね……

リンクを煙たがるゼルダ姫

リンクを煙たがるゼルダ姫

ゼルダ姫は、どこへ行くにしても付いてくるリンクを煙たがります。「無口だし表情もあまり変わらないので何を考えているかわからない」と日記でも漏らしています。

イーガ団の襲撃を経て考えが変わる

イーガ団襲撃

ある時、ゼルダ姫はイーガ団に襲われ、危うく命を落としかけた。その時に駆け付けたのが他でもないリンクでした。このイーガ団襲撃後からゼルダ姫は段々とリンクに信頼を寄せていきます。いままで自分から避けてきたリンクに興味を持ち、積極的にリンクを知ろうと行動し始めるのです。

これが世にいう 吊り橋効果 というやつです。

ゼルダ姫とリンクの共通点

リンクとの共通点

ゼルダ姫は、天才騎士と言われるリンクの内面を知り、意外にも自分や一般人との共通点が多いことに気が付きました。
「幼いころから剣技に秀でていた為に周囲からのやっかみが酷かった」
「騎士たるものいついかなる時も 模範になるよう心を乱してはいけないと教え込まれ 次第に感情を表に出すことがなくなった」
リンクは語らなかっただけで、人一倍苦労をして生きてきたということがわかり、ゼルダ姫のリンクに対する思いは、信頼から好意へと変わっていきました。


ゼルダ姫は、リンクを自らのコンプレックスの象徴としていたのですが、その感情は消え去り、互いを支え合う関係へと次第に変化しました。

このような過程をへてゼルダ姫とリンクの信頼は強まっていったわけです。

3. 厄災ガノン復活の絶望感

厄災ガノン復活

ここでは、厄災ガノンが復活した後、なすすべがなく、逃げるしかなかったゼルダ姫の絶望感を味わっていただきます。

実は、厄災ガノン復活は、ゼルダ姫のアイデンティティをすべて打ち壊してしまう、とんでもない出来事だったのです。

ラネール山での修行後 厄災ガノン復活

修行後厄災ガノン復活

17歳になったゼルダ姫は、最後の希望を胸にラネール山の修行に向かいます。しかし結果は思わしくなく『封印の力』は目覚めませんでした。そしてあろうことかこのタイミングで厄災ガノンが復活してしまいます。

仲間たちは厄災ガノンに対抗するべく、神獣の元へ向かいます。そんな中ゼルダ姫は自分も何か力になりたいと、ガノンが現れたハイラル王国へと向かいます。

本来なら、封印の力を得ることができなかったゼルダ姫は、厄災ガノンからより遠くに逃げることが優先されるのですが、芯が強く気丈な性格であるため、危険を顧みずに戦いへと挑むわけです。

しかし、そんなゼルダ姫を待ち受けていたのは、想像を絶する絶望でした。

今までの『行い』すべてが重くのしかかる

ゼルダ姫絶望

辛く苦しい修行の合間に研究を行い、やっとのことで起動に成功した『四神獣』と『ガーディアン』が厄災ガノンに乗っ取られてしまいます。そしてそれらのからくり兵器達は、ハイラル王国、ハイラルの民、仲間、家族のすべてをゼルダ姫から奪い去ります。

この時、力を持たないゼルダ姫は逃げるしかありませんでした。封印の力を得られず、力を注いだ遺物研究はガノンに利用され、自分は何もできずリンクに守られながらただただ逃げることしかできない。

このときのゼルダ姫の絶望感、無力感は想像を絶するものだったと思います。人生をかけてきた努力が、仲間や家族を傷つけることに利用されてしまったのですから、相当な心理的ダメージだったことでしょう。母である王妃が亡くなった時すら泣くことをこらえ、気丈にふるまっていたゼルダ姫は、この時リンクの目の前で泣き崩れてしまします。

泣き崩れるゼルダ姫

封印の力 覚醒

封印の力覚醒

そして、ゼルダ姫最後の希望であった『リンク』がガーディアンとの戦闘で命を落としかけた時『封印の力』が目覚めます。大事な人を守ろうという強い意志が『封印の力』を目覚めさせたのだと思います。


その後ゼルダ姫は、今までの人生すべてと引き換え、手に入れた『封印の力』で、100年間、厄災ガノンの力を封じ込め続けます。最後の希望である『リンク』が目覚めるその時まで……

4. 顔の秘密

ゼルダ姫の顔の秘密

なぜ今作ブレスオブザワイルドのゼルダ姫はこんなにも魅力的なのでしょうか。その答えのひとつに『顔』があります。ここではプレイヤーにゼルダ姫の魅力を最大限伝え続けた『顔』にフォーカスを当てて解説していきます。

発売前 発売当初の評判

発売前や発売当初のゼルダ姫の『顔』についての、世間の評価はそれほど高い物ではありませんでした。むしろ「可愛くない」「ブスだ」なんていうコメントもあったぐらいです。

しかしプレイした方ならわかると思いますが、今作のゼルダ姫は感情表現が豊かで人間味あふれる等身大の女性として描かれている場面が多いです。ここがブレスオブザワイルドのゼルダ姫の魅力になります。

多彩な表情をみせるゼルダ姫

多彩な表情を見せるゼルダ姫

恐らく、今作のゼルダ姫の表情『顔』のモデリングは、主人公のリンクよりも精密に設計され開発されたはずです。これはゲーム中に流れるストーリー映像を観ればわかるかと思います。

どの映像でも、ゼルダ姫の感情が読み取れるほどに表情が作りこまれています。これは眉毛、目、口、などのすべての顔のパーツを細かく調整できるように設定されているからできる芸当です。

とくに注目すべき点は『眉毛』です。昨今の流行を取り入れたならば眉毛はもっと細くなっていたでしょう。しかし、精密にゼルダ姫の感情と性格を表現するために、この眉毛の太さになっています。この眉毛のおかげで、表現が難しい感情や表情をプレイヤーに伝えることが出来ているわけですね。

さらには前髪をきっちりと分けていることで、プレイヤーはゼルダ姫の眉毛や目に視線が誘導されます。ストーリー映像が流れるたびに、プレイヤーは無意識のうちにゼルダ姫の顔をしっかりと認識します。だから今作のゼルダ姫はプレイすればするほど魅力的に見えてくるわけです。


これらすべての要素があり、プレイヤーと開発者の両方から愛されるゼルダ姫が誕生したんですね。

まとめ

ヒメシズカ

ここまで読んでいただいた方はもう一度ゲームをプレイして、ゼルダ姫を助けたくなったのではないでしょうか。ゲームプレイ中は敵にやられないようにとか、フィールドの広さを楽しむことが多いと思いますが『ゼルダ姫』ひとりにフォーカスを当ててプレイしてみるというのも面白いと思います。

遊びつくしたと思っていたら、まだまだ面白いことが眠っている。これが『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』というゲームの魅力ですよね。ぼくはこれからも新しい発見を求めてゼルダの伝説ブレスオブザワイルドをプレイし続けていきます。

みなさんも是非、自分だけの体験や想い出を見つけていきましょう。

それでは。


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