NFTとは?価値がつく仕組みを専門用語を使わずに解説

NFTとは

NFT(エヌエフティ―)、最近ハヤってますよねぇ。けっこうニュースでも取り上げられてたりします。

しかしいざ『NFT』とググってみると、非代替性トークンやらブロックチェーンやら意味不明な言葉が飛び交っている状態です。

しょうじき理解できないですよね。
僕もそうでした。

NFTについて調べれば調べるほど疑問点が生まれてしまう…

今回はそんな方たちに向け、専門用語を使わず噛み砕いて、NFTを解説していきます。

NFTとは?

NFTは技術的にものすごい革命なのですが、とても分かりにくい。

だから感覚的なところから理解していきましょう。

NFTを使うと何ができるようになって、どんな感覚が芽生えるのか、解説していきます。

何ができるようになった?

ずばり、デジタルデータに複製や改竄が不可能な『印』をつけられるようになりました。その印のついたデータは『この世に1つしかない』という事が証明可能です。

データに印をつけることができる』それがNFTという技術です。

おそらく意味わからないと思うので、もっと現実的な話をしていきます。

そのデータは誰が持ってるの?

あなたのスマホやパソコンにダウンロードされた音楽や電子書籍、またはイラストって「自分のモノだ!」って感覚はありますか?

おそらく無意識のうちに「無限にコピーできるデータ」と思っているのではないでしょうか。

NFTはそこに革命を起こしました。

あなたが持っている音楽データや電子書籍データ、イラストのデータに『あなたの手元にある』という印がつけられるようになったんです。

つまりそのデータはあなたの手元にしか存在しない『1点もののデータ』という事になります!

交換しづらい

例えば、自分が持っている服やカバン、スマホなどを想像してみてください。

もしあなたは、自分のお気に入りのカバンと、全く同じ型の誰かのカバン、を交換してくださいと言われたらどうしますか?たいていの人が交換したくないですよね。

だってそれはもう別のカバンだから。なんとなく気持ち悪いですからね。

NFTはデータにその感覚を植え付けました。

「それはあなたのデータであって、自分のデータとは違う別のデータよ!」

NFTは良くも悪くも、これを技術で可能にしてしまったわけです。

具体的な事例

なんとなくNFTについてはわかってきた。でも何に使える技術なの?

と思っている方も多いかと思います。

NFTはほとんどのデジタルデータに利用可能な技術です。

テキスト、動画、音声、画像、などなど容量の上限は存在しますが、デジタルデータであれば、なんでもNFT化できます。

例えばあなたが描いたイラストだってNFT化が可能です。

自分のイラストをNFT化しておけば、たとえそのイラストがコピーされても、自分が持っているイラストが本物だという事が証明できるんです。

証明できるからなんだって話なのですが、それは後述していきます。

なのでひとまず、NFTというのはコピー品で溢れかえっているデジタル世界の救世主だ、と覚えておいてください。

おまけコラム:交換しやすいデータもある

NFTは交換しづらいデータという話をしました。

しかしその一方で交換しやすいデータも存在します。
それが仮想通貨です。

仮想通貨とNFTの関係は、お金とモノの関係によく似ています。

お金のやり取りは、お店などで見ず知らずの人とスムーズに行っている私たちですが、モノのやり取りってなんとなく抵抗感ありませんか。まぁモノとお金の交換ならいいかなって感じ。

モノには自分の物だ!という感覚が芽生えやすいですからね。

その感覚がNFTと仮想通貨にも当てはまります。

NFTは印がついてるから他のNFTと交換しずらい、だからお金(仮想通貨)となら交換してもいいよ。みたいな感覚です。

NFTは交換しづらいモノに似たデータ。
仮想通貨は交換しやすいお金に似たデータと覚えておきましょう。

NFTに価値がつく理由

ここからはなぜNFTに価値がつくのか。

という事を実際の事例から解説していきます。

ここを理解していただけると、NFTが盛り上がっている理由がわかると思います。

なので、ちょっと長いですが辛抱強くお付き合いください。

1つのNFTに75億円もの価値がついた!

2021年3月11日、アーティストであるBeeple氏の作品『5000 Days』が約6935万ドル(約75億円)で落札されました。なぜそんなにも高額で落札されたのか理由を見ていきましょう。

時間的な価値

理由の一つ目は時間的な価値です。
この5000 Daysという作品はBeeple氏が13年もの歳月をかけて制作しました。

落札者は、その13年という時間に価値を見出しました。

これはNFTに限らず、絵画やアートなどにも共通する価値ですよね。

歴史的な価値

実はこの『5000 Days』というNFTを利用した作品は、NFT史上最高額での落札となりました。

ここが重要になります。

NFTはまだ歴史の浅い技術です。そんな中、75億円という莫大な金額で落札されたNFTというのは、必ずNFTの歴史に刻まれます。

落札者はそのことに価値を見出したと思われます。

これから10年20年と時が経つにつれ、さらに価値が高まっていくことが予想できますね。

初ツイートが3億円

2021年3月22日、Twitter社CEOのジャック・ドーシー氏がオークションに出品したNFTが約3億円で落札されました。

出品した作品はジャック・ドーシー氏の初ツイートをNFT化したもの。

こちらの価値についてみていきましょう。

期待値

先ほどの歴史的価値と似た位置づけですが、このNFTには将来的な期待が価値となって表れています。

というのもTwitter社は今後、ほぼ間違いなく歴史に名を刻むと言われており、そのCEOであるジャック・ドーシー氏の初ツイートはその起源です。

感覚的にはスタジオジブリの初期作品『風の谷のナウシカ』の原画みたいなイメージ。

そう考えると、Twitterの起源とも言える作品に3億円の価値がつくことは頷けるのではないでしょうか。

日本のNFTはイラストが人気

海外ではアートやコレクションなどのNFT作品が人気を博していますが、日本では少し状況が違います。

2021年11月現在では、イラストレーターが描き上げた『イラスト』が人気です。

その理由を見ていきましょう。

コミュニティ応援チケット

人気の理由の一つとしてあげられることは、NFTが『コミュニティの応援チケット』の役割を果たしているという事。

どういうことか。

アイドルグループのAKB48を例に挙げてみましょう。
AKB48は、販売されるCDに握手券が付属されています。

AKB48のファンは推しのメンバーを応援するため、たくさんCDを購入し握手券を獲得します。
これによってファンは「AKB48に貢献できている!」「推しメンを応援してる!」という強い感覚を抱くことが可能になります。

これに似た現象がNFTにも表れています。

自分の気に入ったイラストを描いている人を応援したい!もっとこのイラストレーターさんを有名にしたい!

そういった気持ちで、NFT化されたイラストを購入する人が増えています。

単純に絵がうまいからという理由ではなく、応援したいから買うという流れが増えているんですね。

NFTは転売可能

今現在、市場に出回っているほどんどのNFTは転売することが可能です。転売というと聞こえは悪いですが、転売された際、売れた値段の一部がNFTの制作者に還元されます。

例えば10%還元される場合、10万円で売れたら1万円が制作者に、100万円で売れたら10万円が制作者に還元されます。

これヤバいですよね。

なのでNFTの市場では、基本的に転売(二次流通)は大歓迎されてます。

転売されればされるほど作者にお金が還元されるわけですから、禁止する理由はありませんよね。

NFTには、こういった還元の仕組みがあるため、クリエイターの活動の幅が広がると期待されています。

なぜNFTが流行っている?

でもなんで突然NFTが流行り出したのか?理由がわかりませんよね。

ここからは、NFTの流行を後押ししたと思われる2つの事件

  • コロナウイルスの影響
  • Google, Appleなどの巨大企業への反発

について解説していきます。

コロナウイルスの影響

2019年12月初旬に突如として現れた新型コロナウイルス感染症。

コロナウイルスは世界中で猛威を振るい、人々の生活を変化させるまでに至りました。

この生活の変化がNFT流行のきっかけともいわれています。

人との接触機会が減少

コロナウイルスの特徴の一つとして、驚異的な感染力が挙げられます。

そのため人々は、人との接触をできるだけ避けるような生活スタイルを強いられました。

特に進歩したのがリモートワーク。

今まで会社に出社していた人たちが、家のパソコンを使って仕事をこなし始めました。

その結果、ZoomやSkype、チャットなどのデジタル空間で作業することが今では当たり前の感覚となっています。

この、人々がデジタル空間に慣れ親しんだことが、最先端のデジタル技術であるNFTに関心を寄せるきっかけになった可能性は十分にあり得ます。

お金がデジタルの世界に流れていった

多くの人は、人との接触を避けるために、リモートワークや外出自粛をすることが増え、結果的に自宅にいる時間が増えました。

そのため今まで外出先で使われていたお金が、ゲームや動画配信サービスなどのデジタルコンテンツに流れる現象が起きました。

その一つの選択肢としてNFTに目がつけられたのです。

NFTには所有感と投機的な2つの魅力が備わっています。行き場を失っていた世界中のお金たちは、その魅惑的なNFTの世界に流れていったんですね。

Google, Appleなどの巨大企業への反発

最近海外で話題となっているニュースの一つとして、GoogleやAppleなどの巨大企業の市場独占問題というものがあります。

この巨大企業の市場独占への反発も、NFT市場拡大の後押しになったと考えられます。

高額なプラットフォーム手数料

GoogleやAppleが提供するアプリケーションプラットフォーム、例えばGoogleStoreやAppStore。たくさんのアプリが並んでいてとても便利なので、一度は使ったことがあるのではないでしょうか。

ただ、このプラットフォーム、利用するユーザーとしては嬉しいものの、アプリの開発者側にとっては辛いルールが存在します。

それは売り上げの約30%が手数料として取られるというもの。

1万円売り上げたら3000円、100万円売り上げたら30万円、1億円売り上げたら3000万円も取られてしまいます。ものすごく高いですよね。

このような高額な手数料が、今まさに問題となっています。

そしてその手数料問題を解決できる可能性が、NFTやブロックチェーンに秘められている!と期待され、NFT市場は盛り上がりを見せているわけなんです。

おまけコラム:Web3.0 分散化への期待

高額な手数料以外にも問題はいくつか存在しています。例えば『個人情報流出問題』や『データの独占問題』。

これらの問題は1つの巨大な企業が独占的にデータを管理していることが原因で起きていることだと言われています。

なので『管理が必要になる個人情報をユーザーから取得しない』、『データは1ヵ所で管理せず、複数のPCでお互いに監視しあって管理すればいい』といったような意見も出ています。

このように、今まではデータや資金が一極集中していましたが、次第に分散管理される時代になってきました。

こういった権力や資金が分散化されていく社会をWeb3.0と言ったりします。

NFTの問題点

ここまで読んでいただいた方はお分かりのように、NFTってすごい技術なんです!

しかし、手放しに喜んではいられないこともあります。

NFTはまだまだ新しい技術のため、海外でも日本でも法整備が進んでいません。

それをいいことに、著作権をないがしろにしたNFT販売や、詐欺被害なども散見されます。

ここからはNFTが抱える問題点について解説していきます。

事前にNFTの問題点を知っておくことは、リスク回避にもつながるので、ぜひご一読ください。

著作権侵害

NFT作品を販売する人の中には、他人の著作物を無断でNFT化して出品してしまう人が存在します。

悪意があってやっている人もいれば、知らず知らずのうちにNFT化してしまっている人も中にはいます。

このような著作権を無視したNFTに価値は全くありません。

しかし、不慣れな操作や英語に翻弄され、気づかずに購入してしまうケースも多々あります。

もしも欲しいNFTが見つかった場合は、購入を焦らず、販売元が正規の販売者かどうかの確認が必須です。

詐欺

2021年初頭頃からNFT市場には大量のお金が流れ込んできています。

そのことに目を付けた詐欺師たちが、あの手この手を使ってお金をだまし取ろうとしてきます。

ここではいくつかある詐欺の手口を3つご紹介。

偽物、コピー品の販売

先ほどチラッと話した、コピー品や偽物のNFTを販売する詐欺。

ネット上にアップロードされているけれど、まだNFT化されていないイラストを無許可でNFT化したり、人気のNFTコレクションを丸パクリしてNFT化したりなど方法は様々。

何度も言いますがNFTを買うときは、サイト、販売元の確認は必須です。

ダイレクトメッセージ

Twitter、Discord、メールなどで、公式運営を名乗って直接メッセージが来て、お金を払わせるという手口も多いです。

間違ってもダイレクトメッセージに送られてきたURLはクリックしないようにしましょう。

運営コミュニティがお金を持ち逃げ

これは割と手がこんでいて、詐欺用のサイトを作り込んで行われます。

新しいNFTアートを1000点限定で販売する。値段は1個5万円。このNFTを購入したら、今後開発されるゲームに利用できたり、仮想通貨が無料でもらえたりなど特典多数!などとユーザーを煽り、お金を払わせた後、運営者がお金をすべて持ち去り消えます。

この詐欺の特徴としては、NFTの知識を持っている人を狙っているということ。

そうはいっても初心者が引っかかる可能性もあるのでご注意を!

まとめ

いやーお疲れ様です。

かなり長かったですよね。もう最初何が書いてあったのか忘れちゃってる方もいると思います。

なので今回解説した内容をザーッとまとめます。

  • NFTとはデータに印をつける技術
  • NFTの価値は希少性、歴史、コミュニティ応援など様々
  • コロナウイルスや巨大企業への反発がNFTを後押し
  • 現状のNFTには著作権、詐欺などの問題がある

なんとなーく理解できましたかね。

最悪NFTという言葉だけでも覚えて帰ってもらえれば大丈夫です!それぐらい難しい内容なので。

最後に念を押しておきますが、NFTはまだまだ成長段階で、いろいろな問題が散見している技術です。お金を投じられる際は自己責任でお願いいたします!

もっと詳しくNFTについて知りたい方にオススメの本

今回お話したNFTの話は本当に表面的な事だけです。

なので、もっと深くNFTについて知りたい、事業としてNFTで稼いでみたいという方は『NFTの教科書』という本をおススメします。

様々な業界のNFT活用事例から始まり、法整備の問題点や改善点、NFTの未来など多角的にNFTについて語られています。

かなり専門的な話になるのでガチでNFTを勉強したい!という方のみおススメしてます。

サンプルも読めますので気になる方は軽く読んでみて判断ください!

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